【0章】 師匠と僕

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《この世界では精霊を見ることができ、心をかよわせ、強い絆を結ぶ者たちがいる。》  共に生き、御力をかしてくださる精霊を守護精霊という。  魔法のように思えるが魔法ではない。自身でおこす現象ではなく、一緒にいる精霊がおこしているのだ。  たとえば、火の精霊の場合、薪に火をつけて下さい。とお願いすることで、精霊が薪に火をつける。ということ。  もちろん、人と同じで精霊と信頼感系や家族のような絆がなければ難しい。  敬う気持ちがなかったり、ただ酷使するような事があれば離れていくこともある。  精霊は基本自由。また、姿を見せるのは自身の守護精霊のみだ。  先天的に守護精霊が近くにいるものもいる。  歳をとって守護精霊と出会うものもいる。  これは、人のマナが関係している。 マナとは人がもつオーラの様なもので、人だけでなく生き物はみなもつ。    精霊はマナを取り込むことで、成長し、力をもつ。精霊は、火、水、風、地の4精霊にわかれており、各々好みのマナがある。 種族や、土地によって、持つマナの質や種類が多少することがある。  わかりやすいのが、ドワーフ族。彼らは地の精霊に愛される。  また、エルフ族はマナの質が高く、水、風、地、2~3精霊と生涯歩むものも少なくない。  竜族は、火と風の精霊と共に過ごす。竜族はめったに姿を現さないことで有名だ。  そして人、集落によって精霊の割合の多少はある。 詳しくはわかってないが、先天的に守護精霊を持つものは、代々マナが似ているからではないかといわれている。  親の守護精霊と同じ種類が現れるからだ。また、髪や瞳、爪や痣に色や模様が出る者もまれにいる。  歳をとって出会うものは、生きていくうちにマナの質が上がり、精霊がマナをもらおうと姿を現し、一緒に過ごすようになる。  精霊も人を選ぶ為、すぐに姿は見せないらしい。  1つの守護精霊を持つものでも100人に1人位の割合しかいない。だが、2つとなるとエルフ位のもので、人のなのか?と言いたくなる確率である。  人がマナの質をあげるのは簡単ではないことがわかる。。。
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