一言紹介文はキャッチコピーである

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一言紹介文はキャッチコピーである

 さて、ここからいよいよ上級者編に入ります。  これだけやったのに読者が増えないよーというあなた! それはつまり、はっきり言えば作品そのものに問題あるってことですよ。  でも大丈夫です。少しずつ直していけばいいのです。私もここに書いてある大体の失敗をしていきました。と言いますか、今でもあんまり伸びない作品たくさんあります。  一緒に頑張りましょうね!  さて表題についてですが。  ……これね、色んなハウツー系コラムで書かれてるけど未だに守れてない人がいる。  作品情報の一言紹介文てあるじゃないですか。これはキャッチコピーのことです。作品がエブリスタのトップに載った時、タイトルより大きな字で書かれるアレです。  ○○コンテスト応募作品、とかじゃなくて内容書かないとダメですよ!  内容紹介がどのくらい大切かと言えば、所謂なろう系と呼ばれる作品のタイトルを見ればわかります。  小説家になろうの作品や最近のラノベってやたら長いタイトルが多いですよね? 「勇者に転生した俺がダンジョンで神の秘宝を見つけたら魔王になってた(適当)」みたいな。  あれはタイトルで気を惹かないと読んで貰えないから仕方なくあんなタイトルなんであって、別に格好いいと思って付けてる訳じゃないと思いますよ。  だからか、最近は短文のタイトルに長い副題が主流と聞きましたし。    そりゃ、「白イ月影」「真理の瞳」(今適当に考えた)とかの一言タイトルの方が格好いい。でもシンプル過ぎてタイトルだけじゃ内容もジャンルも全くわからないですよね?  漫画の場合は表紙絵やタイトルのフォントで何となくバトル系とかサスペンスだなーとかわかるけど、小説の場合はそれがない。  だから一言紹介文が凄く重要なんです。文庫本で言えば帯です。気合いを入れて、注目を引く紹介文を書いた方がいいですよ。  60字書けますが、ギリギリまで書くと長いので多少短めがいいと思いますね。  短文で気を引くキャッチを書ける作者は大体作品も面白いです。  コツと言うか、一つ簡単なテクニックを書いておきます。それは謎をいくつか作ることです。 (例を挙げますが自分はセンスないので、あくまで“例”ですよ 笑)  例えばSFなら「突如現れた謎の金属生命体。彼等はカフェでパレードを始め……」だと、何でカフェ? 何のためのパレード? 金属生命体の正体は? って謎が作れますよね。  恋愛なら「幼馴染の彼に秘密が出来てから、二人の時間はすれ違う」だと、どんな秘密だろう? これから二人はどうなるのか? と謎が作れます。  ……ですが、矛盾するようですが必ずしも謎を作る必要もないです。  良い例が浮かばないので適当ですが、ファンタジーなら「硝子の森に黒い月が落ちる時、少年と天馬は旅に出る」とか、特に謎はないけどなんか壮大な物語が始まりそうな雰囲気がありますよね。  こればっかりは本当にセンスの問題だと思います。上手い具合に人を惹き付けるオシャレな造語や台詞、世界観が浮かんだ時はそれで勝負して良いと思いますね。 (この作品の紹介も、読者が少ないと嘆くあなた、実際の経験、アドバイスと3つの言葉でキャッチしてます)  まあ、自信がない時は素直に謎で引っ張りましょう!  ……ちなみに、拙作「アンナと秘密の魔法教室(マジッククラス)」という作品ではキャッチに失敗しちゃったんですよね。 最初の紹介文が 「隠された地下の教室では、今日も魔法の授業が行われています」 だったんですが、これだけだと弱かったみたいなので、 「隠された地下の教室では、今日も魔法の授業が行われています。しかし、そこには隠された真の目的が……」 に変えました。  しかし! 連載開始からだいぶ経っていたため、新着一覧に載らず未だにあまり読まれておりません(苦笑)  頑張って表紙絵も描いたので、あらすじ読んでみてもし気になった人がいたら読んでくれると嬉しいなぁ。
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