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大幅にカットしてみたよver.
――宇宙世紀96年。第3スペースコロニーA12居住区。
つんざくような避難警報の下に、一人の焦燥した少年が立ちすくんでいた。まだ15歳程度に見える小柄な少年ソラは、既に避難が完了してもぬけの殻となった街の中を狂ったように走ったり戻ったりを繰り返していた。その様はまるで檻の中の獣のようである。
(早く避難しないと……でも、父さんが……)
いつまで経っても待ち合わせの場所に来ない父を案じるようにソラが天井を仰ぎ見た瞬間、爆音が鳴り響いた。
爆風に煽られ尻もちをついた少年の視線の先には、複数の地球軍の多目的戦闘機が宙を舞っている。
絶望的な表情を浮かべた少年は恐怖で立ち上がることが出来なかった。その前をたまたま一台の黒い車が通りかかったのだ。窓が開き、奥の運転席に座った男が怒鳴る。
「おい、こんな所で何をしている!」
「え、その……」
「乗れ! 死にたいのか?」
サングラスを付けた運転手の男に急かされながらも、ソラは勇気を振り絞り父親を待っていることを告げた。
「でも、父さんがまだ……!」
「大方先に避難したんだろう。どちらにせよここにいたら死ぬぞ。死にたいなら止めないが」
「え、えっと……」
「早くしろ!」
ソラが転がるように車に乗り込むと、男はハンドルを切って急発進させた。勢いで座席に叩きつけられる。男の苛々した雰囲気に気圧されていたが、ソラはなんとかか細い声で礼を言った。
「あ、あの……ありがとうございます……」
「戦争中だという自覚が足りないんじゃないか? 現在、我々コロニーは地球連合から攻撃を受けているんだぞ」
「すみません……」
縮こまるソラに追い打ちをかけるように男は口早に説明する。
「シェルターは既にどこも閉まっている。私についてきてもらうよ」
「あの、あなたは……」
「今は私服だが軍人だ」
スーツ姿の男は器用に片手で軍の身分証明書を見せた。そこにはクレイ・アンバーという名と大尉という階級が記されている。階級の割に男は若く、話し方から優秀な人材だと言うことが伺えた。
「僕は、ソラ・サエグサと言います」
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はい。ここまで。
行数が全然違いますが、文字数はどちらも700ちょっとです。
本当はもうちょっと情景描写とか入れるべきなんでしょうがそれは今回の主題ではないので割愛。
さて、変更点を列挙します。
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