139人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
①固有名詞を減らした
地球連合の名前とかコロニー国家の名前とかいきなり出されても覚え切れませんよね。地球とかコロニーという単語はそこまで珍しくないので読者の頭にすんなり入るはずです。
ファンタジーでも、いきなりヴァルキア王国とかガリウス帝国とか出さずに初めのうちは王国とか帝国で呼ぶと覚えやすいですね。
②主人公の名前
主人公の名前は作中で一番頻繁に目にします。
だから、作者としては気合いを入れたいのはわかりますがあまり難解な名前にすると読者がとっつきづらいです。難読ネームを使いたいなら、名字か名前のどちらかのみにした方が無難だと思います。
また、あまりに難しい漢字の場合は普段はいっそカタカナで表記して大事な時だけ漢字表記する……というテクニックもありますよ。
③いきなりフルネームを出さない
普通の覚えやすい名前なら最初から出しても大丈夫だと思いますが、そうでないなら後で出します。この例の場合、散々地の文でソラと連発してから名字を出したので主人公の名前はバッチリ頭に入りましたね。
あとは何かにつけてフルネームで名乗らせれば、名字も覚えてもらえるでしょう。
④外見の説明は最低限
これも後から書きます。最初からくどくど書くと物語のテンポが悪くなるので、ぼんやりイメージ出来る程度(身長、体格、顔つき。特徴的な髪ならそれも)に抑え補足情報は後から書いた方がいいです。
ちなみにですが……キャラクターの外見について、皆さんはどのくらい書きますかね?
私は大まかな体格、顔つき、あとはそのキャラ固有の特筆すべき点(男で長髪とか、日本人だけど金髪に染めてるとか)だけ書いています。
これは好みなのでプロでも細かく書く人はいますしやってはいけないとは言いませんが、新キャラが出るたびにあまりに細かく書くと読者が辟易する場合があります。
細かく書くにしても、主人公やヒロイン、その他重要キャラだけにとどめた方が無難でしょう。また一度に全部書くのではなく、なるべく分散して載せるのをオススメします。
⑤世界観を全部説明しない
カットver.では外宇宙生命体に全く触れていないですが、三つ巴の状況とかどんな生命体なのかとか書き出すと長くなるので後から説明します。
とにかく一番重要な【コロニーと地球が戦争中である】という前提条件だけわかってもらえれば、読者は主人公が現在置かれている状況を理解出来るはずです。
⑥たまには台詞で説明する
>「戦争中だという自覚が足りないんじゃないか? 現在、我々コロニーは地球連合から攻撃を受けているんだぞ」
この台詞ですね。説明が全部地の文だとメリハリがなくて頭に入りにくいのですよ。なので、時にはキャラクターに状況を話してもらうといいです。
転生物の作品が人気なのは、状況のわからない主人公に周りのキャラが世界観を説明することによって読者にわかりやすい、感情移入しやすいというメリットがあります。
――以上です。
同じくらいの文字数なのにカットver.の方が話の展開が早いですよね?
最初はとにかく話を動かした方が、読者側も主人公のキャラクターを把握しやすいしそのぶん世界観に入りやすいのではないかなーと。
今回の例で例えるなら、具体的な世界観は移動中や基地についてから少しずつ追加説明していく感じです。
移動中→地球連合やコロニーの固有名詞を少しずつ出して覚えてもらう。
基地についてから→実際に外宇宙生命体から襲撃される、三つ巴の状況がわかる。
ついでに外宇宙生命体の存在は主人公達一般人には伏せられているといいかもしれませんね。それだと自然に説明出来ますし。
それで、色々あって主人公は人型モビルスーツに乗って敵と戦い出すのでしょう(笑)
即興で作ったので色々細かい粗はあるかもしれませんが、如何でしたでしょうか? 楽しんで頂けましたか?
参考になれば幸いです!
最初のコメントを投稿しよう!