やらない方が良いこと

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 ◆ランク1(避けた方が良いこと)  ・回りくどい、描写過多  これは作風にも関わってくるので、あくまで避けた方が良い、くらいです。とにかく回りくどい書き方の作品ってあるんですね。  小説だから情感豊かなのは本来は良いことなんですが、読んでも読んでも話が進まない。下手したら一ページで主人公が悩ましげに首をかしげて椅子に座る、とかを長々と丁寧に書く人もいる。  特徴があるのですが、こういう人は大体文章がとても上手いです。実に流れるようなドラマティックな描写をします。作者も多分上手く書けている自覚があるので、ついついどうでもいいシーンまで全力投球してしまうのではないでしょうか。  読者も、最初はその文章の美しさに満足して長ったらしい描写も楽しんで読めるのですが、長編だと流石に途中から飽きてきて飛ばし読みされてしまうと思うのですよ。  メリハリって大事なんですよね。読者が読みたい重要なシーンは情感たっぷり。それ以外のシーンは適度にカットする。  読者の気持ちを考えないと、最後まで読まれずに離脱されてしまうと思います。もし文章を褒められる割に途中までしか読まれない、という悩みのある作家さんがいたらこれに当てはまっている可能性は高いです。  思い切って、重要度の低いシーンの描写をカットすることをオススメします。  ・起承結しかない  これも、あくまでやらない方が良い、くらいです。時々あるんです。何の事件も起こらない作品。○○へ行こう!→特にトラブルもなく着きました、とか。  事件って別に大事件である必要はないんですよ。ちょっとしたトラブル程度でいいのです。それすらもなく、なんとなーくエンディングになってしまう。悪いって訳ではないけど、心に残らないんですね。  これは短編に多いです。ほのぼの系の作品とかこの傾向が強いかも。  考えてみてください。童話ですら、何かしらのアクシデントはありますよね? おむすび落としたとか、迷子になったとか、その程度の可愛らしい事件でいいから何かしら転になる部分を用意すると、より話が引き締まると思います。
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