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◆ランク2(かなり不味い手法)
これらはかなり不味いです。明確な意図なく使わない方が良いです。
・地の文がハイテンション
学生さんの作者に多いのですが、やたら地の文に!とか「っ」を入れる。体言止めを多用する。
あと一人称の作品の場合、完全に話し言葉なんですね。小説はリアリティを求められますが、実は話し方に関して言えば全くリアルではありません。
意図的に内気とかどもりがちとか設定しない限り、いちいち冒頭に「あ」とか「まあ」を入れて話すキャラっていませんよね? でも現実の人間でそれらを使わず常にスラスラ話す人間なんていません。
特に地の文は全体の半分以上を占めているので、ここでハイテンションだったり読みづらいともう一見さんお断りになります。
ハイテンションなキャラや世界観であっても、地の文はある程度落ち着いた感じにすることをオススメします。
・視点がトビトビ
群像劇でありがちです。登場キャラが多いので、その時あのキャラはどうしていたっていうことを書き出すとどうしても視点が飛びます。
それ自体はけして悪くないのですが、あまり頻繁に飛ぶと落ち着きがなくなるし、読者が混乱する場合があります。漫画と違って絵がないので、場面が飛んだからにはしっかり描写しないと今のなんだったの?ってことになりかねないです。最低でもシーンごとにまとめて書くようにしましょう。
また、同じ時系列で複数のキャラの描写をすると、話の進みが極端に遅くなります。本来主人公だけでいいのに複数のキャラ描写をするのだから当然です。思い切ってカットして、どうしても書きたい場合はスピンオフとして別作品にする、などの工夫が必要になります。
初心者がやりがちなのは、これを全部書いてしまうことです。よほど熱量があれば良いのですが、大抵の場合書いても書いても話が進まなくてあの盛り上がるシーンを書きたいのに到達しない。だんだん疲れてきた。そしてエター(未完)へ……
これが非常に多いですね。群像劇であっても、主人公以外はなるべく描写しないようにした方が良いです。
特に脇役の描写を盛りすぎて、あれ? 主人公って今何やってたっけ? そもそもこの物語の目的なんだっけ?とならないようにしましょう。
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