やらない方が良いこと

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 ・ 実 在 し ま せ ん … …  これね……うん。  最大の禁忌って言っていいですね。要はメタオチ夢オチ劇中劇オチなど。  なんか知らないけどプロでもやりたがるんですよね。自分はこれに該当する作品を三作品(映画とゲームです)知ってるんですけど、その全てで大炎上しました……  全然高い評価を受けないのに、なんでやるんですかね……?  ……もうね、やめましょう。ラストに唐突に“現実世界のキャラ”を出して、主人公達もしくは主人公以外のキャラは全員作り物でしたとか言い出すの。  今まであなたが読んでいたこれは劇中の創作なんですとか言い出すの。そういうの読者は求めてないんですよ。  その展開をどうしても書きたいならネタバラシはなるべく早め、遅くても中盤までには済ませておくべきです。  もしくは、伏線ではなくあからさまに布石を打ちます。主人公に「この世界はまるで作り物のようだ。誰かが見ている……。そんな気がするんだ」とか言わせちゃってください。  はい。バレます。そんなことやったら読者にバレます。でもそれでいいんです。元々賛否分かれる設定なんですから。これで嫌なら読者はそこで離れますが、傷は浅く済みます。  長々と何時間も読ませておいて、いきなり後頭部をバットで殴りつけるような不意打ちを読者に食らわせてください。下手したら炎上しますよ。  私だったらその作者の作品は二度と見ないです。どんなに途中まで面白くてもまた変なオチだったら時間のムダですので。  こんな感じで悪印象を残し、他の作品の未来の読者まで減らすことになるのです。なのでやめましょう。絶対にオススメしません。  ただ世の中には上手くやってる人もいるというか、例外的に上手く言った例がありますのでその理由を載せます。  例1:マクロスシリーズ  知っていますか? 実はマクロスシリーズって、全部あの世界で作られたドラマやアニメって設定らしいですよ。  ただし、“全て作中で実際に起こった出来事”です。あの世界の史実を元にして作られた再現歴史ドラマみたいなものだと思ってください。  これがもし全部架空の出来事、だと炎上します。作中の世界の中ですらあのキャラもいないし、あの物語もないって言われたら真剣に見ていた人は怒りますよね。  また、現実は別に存在するのでしょうがそれが一切アニメの中に出てこないのもポイントです。  出てこないということは、余計なノイズで作中の世界観が壊れることもありませんからね。没入して楽しめる訳です。
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