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この気持ちが芽生えたことに君はいち早く気付き、柔らかい笑顔を僕にくれた。
そして、急な浮遊感と共に、君が小さくなる。
「君には優しい心があるんだね。お友達を探してたんでしょ?」
少女が僕を抱き上げた。きっと君には重いだろうに、なぜ僕を…
そもそも、こんな態度とっていた僕はここにいる資格なんてない…
君も少女もこんなにも優しくて…
ここは無慈悲で悲しい世界で、その中にある光に気付けなかったら生きづらい世界なんだろう。
僕はきっと光を見つけられない人で、君は光を見つけられる人。それから少女は…この子こそが、光なんだ。
光が眩しすぎて…僕の目には入らなかったんだ…
「…ごめん、いつも嫌な態度ばっかりとって…」
僕の言葉に少女は笑顔だった。
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