再スタート

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…やっぱり、泣かせている時点でダメだったかな? 「…ごめんね…ありがとう…」 少女の口からこぼれたそれは、僕の目にも水たまりを作らせた。 こういう時って、「1人で場所を考えて、寒いまま」だと思ってた。 水たまりが崩れる前に、すぐに君から一発殴られてしまったけど…とても温かかった。 抱きあげてくれた少女の腕の中だって、とても温かかった。 僕の世界は、冷たいばかりじゃなかったんだ。
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