スタート

3/3
前へ
/16ページ
次へ
僕にはどうすればいいのかなんて分からなかった。 だから考えなんて回らなくて、体が先に動いてしまった。 でも僕って弱いんだよね。 気付いたときには君の横で倒れていた。きっと僕の人生もここで終わり。でも君と一緒ならいいかな。 なんて覚悟したときに「やめなよ」っていう一言が聞こえた。目を開けることすら苦しかったけど、それでも力の限り開いて。 この目に映ったのは小さな女の子だった。 その子は小さいながらも僕なんかより強くて…かっこよかった。 少し押されてても負けず、その強さに他の人たちはどこかに行ってしまった。 少女は僕と君を連れて建物…きっと少女のおうちに連れていかれた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加