12人が本棚に入れています
本棚に追加
最初瞳にその姿を捉えた時、私は動きを止めてしまったわ。
…そう。
予想を遥かに上回る、外見をしていたから。
あの日、私と貴方の関係は目まぐるしく変化したわね。よく、覚えている。
私は、彼を好きでいてはいけなくなったの。
いわゆる、禁断の恋。
初めて会ったその日、私は貴方をすぐ見失ってしまったわ。
貴方は切なそうに私のほうを振り返って数秒止まった後……早足で、どこかへ去って行ってしまった。
あれから私は、いろんな所を必死で探し回った。けれど…当たり前のように、貴方は忽然と姿を消していた。
それから何年経ったのでしょう。
私は今、立派に一人暮らしをしています。
貴方は…どこにいますか?
あぁ、そろそろ…貴方と出会った季節になるわね。いや、もう…出会う時がすぐ来るんじゃないかしら。
最初のコメントを投稿しよう!