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「あのときは…っ!ごめんなさい!
まだ私…何も知らない、幼い子供だったの!
だけど、今なら分かるわ。
貴方が誰なのか!貴方がみんなに嫌われていた理由が!」
そして古紙の中から新聞紙を引っ張り出し、それを素早く丸めると、次の瞬間、
「とりゃぁぁ!」
と叫んで彼の元へ寄った。
そこからは、もう数秒。
私は、貴方を殺してしまった。
だって…私は、貴方が大嫌いなの。
残された貴方の残骸はもう息もしていないのに、まだ恐ろしかったわ。
殺してしまったという感覚から、自然と呼吸と拍動が早くなるのを感じた。
やっと…貴方を、殺せたわ。
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