12人が本棚に入れています
本棚に追加
殺虫剤と、新聞紙で!
その黒い物体を、恐る恐る新聞紙の上に載せ、窓辺に急ぐ。
「さようなら!
もう…貴方とは、会うことはないわ!ゴキ……」
名前も出したくなくて、私は窓を勢いよく開けると、何の躊躇いもなく外へ貴方を放り出した。
黒い残骸は、今思い出しても震えてしまうほど…あぁ、なんて気味が悪いの。
「やっぱり嫌いだわ…。
貴方だけは好きになれないわ…。」
そんな事をぶつぶつ呟きながら、ひとり夕食を作る、平凡な私の日常の、ある事件でした。
最初のコメントを投稿しよう!