まさかのスピード結婚

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「これを提出したら愛理は今日から瀬川愛理だ」 ゴム1箱使い終わるまでエンドレスに続いた情事で夜を明け、一睡もせずに善は急げと役所に戸籍謄本と結婚届を取りに行った。 「結婚届の証人どうするの?」 わたしの両親は京都で創司さんの両親はパリ……。 2人記入しないといけなくて途方に暮れる。 「証人は伯父さん夫婦にお願いしてるからついてきて」 そういうと創司くんは区役所から証人の家にそのまま車を走らせた。 トミタのあるトミタ市の端の豪邸の中に車で入っていく。 表札に【冨田雅彦】と書かれていてあり、ドアを開けてきた男性を見てたじろいだ。 まさかのトミタの代表取締役社長とその奥さんが出てきて固まる。 「創司早かったな。初めまして、愛理さん。家内が昼ごはんを用意してるから食べて行きなさい」 トミタの代表取締役社長に歓迎され、家の中に入れて貰いリビングに通された。 机の上にご馳走が用意されていて、冨田社長に座るよう言われ座り、恐縮してしまう。 「愛理さん、私はトミタの代表取締役社長という立場だがプライベートでは創司の母親の兄で創司の伯父に当たる間柄だ。だから、そんな恐縮しないでくれ。家内もきた事だし、先に昼ごはんを食べよう。」 ひつまぶしと手羽先と豪華なお造りのお昼御飯をご馳走になり、その後、トミタ取締役社長夫婦に結婚届の証人欄に記入して頂き、役所に結婚届を提出へ行った。 創司くんと夫婦になった。 冨田取締役社長から創司くんが将来、トミタの技術関係の取締役に就任する事を聞かされ、デンタを退職し創司さんのサポートをするためにトミタに入るよう言われた。 創司さんと片時も離れたくないから、わたしは結婚式を挙げた後にトミタに転職する事を決めた。
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