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「実はさ……5分後に遠野がくる。遠野には男だけの飲み会といって騙して呼び出した。瀬川愛理、お前から、あいつに友達に戻ろうといってくれ」
遥希の親友達に頭を下げられた。
遥希は同性の友達が多く、そして慕われてた。
明るい性格で週末に友人達と集まって遊んでた。サッカーや野球をしたりスノボやサーフィンをしたり、バーベキューやキャンプもした。
遥希が交流会という合コンで女の子とワンナイトLOVEに走ってしまったのも同じ感覚でやらかしてしまったんだと思う。
遥希が迎えにいってた友人2人と飲み会会場に入ってきて、わたしと創司くんをみて帰ろうとした。
それを友人2人が腕を掴み、逃がさないようにした。
「遥希……友達に戻ろう。わたし、遥希の事は友達としては好きだから。色々あったけど10年間も近くにいた人だから嫌いにはなれないよ。友達になろう……」
そうわたしが言うと、遥希は目を見開いてわたしの方を見た。
でも、遥希は友人2人の腕を振り払って居酒屋を出て行った。
「時間が解決してくれるはず」
創司くんがわたしにそう言ってくれた。
遥希といつか友達としてまた笑いあえたらいいなとわたしは思った。
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