お父さん、あなたの事が大好きです

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1.告白 私の名前は来栖川楓(クルスガワカエデ)。 年齢16歳。 女子高校生をしています。 母親はいませんが父親はいます。 父親の名前は来栖川海斗(クルスガワカイト)。 年齢28歳。 職業がサラリーマン。 実は父親とは血が繋がっているから結婚できませんが 恋人になりたいと考えている。 理由は父親の事が大好きになってしまった。 私はこれから告白しようと考えています。 「お父さん、お話があるんだけど、いいかな?」 「どうした? 楓」 私はとうとうお父さんに告白をします。 失敗に終わるかもしれない。 それでもいいと思っている。 「お父さんの事を父親だと見てきました」 「そうだな」 「でも、ここ数か月間、お父さんと接していると徐々に異性として 大好きになってきたの」 「そうなのか」 お父さんは真剣に聞いてくれている。 それがとても嬉しかった。 「お父さんと恋人になりたいの、ダメかな?」 「…………」 お父さんが黙っている。 やっぱり、だめなのかな……。 「楓、気持ちは嬉しいが……そういうのはよくない」 「どうして? お父さんの事を異性として大好きなのに……」 「…………」 お父さんがまた黙った。 「よく考えてみなさい、どこに娘が父親と恋人になるって聞いたことあるのか?」 「ない」 「そうだろう、だから今のお話はなかったことにしてくれ、忘れなさい」 私は諦めることができない。 どうすればいいの……。 私はお父さんに近づくとお父さんの唇に口付けをした。 「な、何をするんだ、楓、やめなさい」 「やめない、お父さんが恋人になってくれるまでは……」 私はお父さんにまた唇に口付けをした。 何度もお父さんの唇に口付けをした。 「楓……そこまで真剣なのか……」 「そうだよ、お父さん」 「わかった、考えさせてくれ」 「はい」 お父さんから今はお返事もらえなかったけど、きっとお返事が返ってくることを願っている。 私は本当に真剣。 この思いは本物だからね。 きっとお父さんにも通じると感じている。 私は自分のお部屋に戻ることにした。 後はお父さんのお返事を待つだけだった。 しばらく私はベッドの上で仰向けになって横になることにした。 今頃、お父さんは考えているはずだ。 どんなお返事でも私は覚悟ができている。 それがダメだったとしても構わない。 私はうとうとしていると目を閉じて眠ってしまった。 明日にはお返事をもらえるといいな。
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