自由気ままに生きていたら王女を拾った

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1.人間を拾う 俺の名前はクライシス・イェーガー。 年齢25歳。 職業は商人をしている。 自由気ままに物を売りながら暮らしている。 物を魔法で生成して作って売っている。 今日も物を売るために町に来ている。 なかなか物が売れないな。 困ったな。 俺は町から離れて森の泉に行くことにした。 泉に行くと誰かが倒れている。 「おい、大丈夫か」 「…………」 お返事がない。 困ったな。 高級そうな服を着ているから、きっと貴族様かお城の人間かもしれないな。 それにしても可愛いな。 可愛いから抱きつきたくなる。 意識ない人にそんなことをするのはよくないな。 俺は女性の頬を弱く叩いた。 「んんっ……んんっ……んんっ……」 どうやら起きたようだ。 女性は俺の顔を見ると飛び起きて離れていった。 「大丈夫なのか?」 「……あなたが介抱してくれたの?」 「そうだが……」 「ありがとうございます」 女性は離れて俺と会話をしている。 「その、なんだ、俺は悪いやつじゃない、だから、もっと傍で話さないか?」 「はい、そうですね」 女性は傍に来ると 「あなたのお名前は?」 「クライシス・イェーガー」 「年齢と職業は?」 「25歳で商人をしている」 女性は何か考えているようだった。 「君は誰なのかな? 俺の事ばかり聞いてないで教えてほしい」 「私の名前はクリシス・ミラージュ、そして、年齢は14歳、どこかで王女をしています」 「どこかで王女っていうとどこなんだ」 「私にもわかりません」 14歳って随分と若いな。 俺よりも10歳以上も年下じゃないか。 それで王女ってすごいな。 これからどうするべきか。 まずは俺の住んでいる所に連れて行こう。 「ついてきてくれるか?」 「はい、わかりました」 「そうだ、なんて呼べばいい?」 「クリシスで構いません」 「わかった、俺の事はクライシスと呼んでくれ」 クリシスは頷く。 それにしても本当に可愛いな。 まずいな、抱きつきたくなるな。 いかん、いかん、俺は首を左右に振った。 俺とクリシスは俺の住んでいるところに向かった。 しばらくしていると俺の住処に着いた。 「ここがクライシスの住処?」 「ああっ、そうだな」 「それなりに広いところに住んでいるのね」 「商人だし、物が売れればこういうところに住める」 俺とクリシスは扉を開けると中に入る。 クリシスが辺りを見回す。 「色んな物が置いてあるのね」 「それは全部売るためのものだな」 「なるほどね」 「欲しい物でもあるのか?」 クリシスは首を左右に振った。 「とりあえず、今日からここで暮らすといいさ」 「そうさせてもらいます」 「もしかしたら王女が行方不明だと探しているかもしれないしな」 「そうですね」 クリシスは座れるところを見つけると座って休んでいる。 そうしていると目を閉じて眠ってしまった。 俺はクリシスを抱き抱えると寝台まで運んだ。 本当に寝息をたてて寝ているのか。 それにしても寝顔も可愛いな。 抱きついて口付けをしたいな。 いかん、いかん、俺は何を考えているんだ。 14歳に手を出すなんていけないじゃないか。 どうにかしてクリシスを守っていかないとな。 クリシスは本当に可愛い。 俺もこんな娘がほしいな。 俺はこれからの事を考えないといけないな。 どうするべきかな。 ぜんぜんわからないな。 クリシスが起きたら一緒に考えればいいか。
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