5481人が本棚に入れています
本棚に追加
週末で、ホテル探しに手間取ったが、駅の近くに泊まれるところを見つけて移動し、チェックインしてから、外に出てみることにした。
繁華街から近いので、歩いて行ける場所で何か食べようと思いながら、何軒かの店を眺めながら歩く。今日は、もう遅い。
平岡家には、明日行くしかないか?
やっと、みのりに会えると思ったのにな、
ついてねー。
あいつ、寝たら起きねぇーし。
ふふっ、明日には会えるさ。
この辺りは飲み屋多いな。
そんな事を思いながら歩いていると、
数軒先の店から5.、6人の男女のグループが、
店から出て来た。
「あ〜、楽しかったです〜!ひっさしぶりっに、ヒック!
たっのしい〜、ヒック、お酒でした〜」
かなり、酔ってんな。
男が女を介抱しているようだったが、
俺は、そのまま横を通り過ぎて行った。
「大丈夫?ちょっと飲み過ぎたんじゃない?」
「だ、だいじょぶれ〜すっ 」
「ちゃんと、歩ける? みのりちゃん?」
みのり!?
いや、あいつは寝てるはずだ。
まさか!な?
振り返って、女の顔を見る。
「みのり!」
そこに、俺が愛して止まない女が、
かなり、酔っ払ってはいるが、
確かにいた。
最初のコメントを投稿しよう!