笑顔が見たい

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 週末で、ホテル探しに手間取ったが、駅の近くに泊まれるところを見つけて移動し、チェックインしてから、外に出てみることにした。  繁華街から近いので、歩いて行ける場所で何か食べようと思いながら、何軒かの店を眺めながら歩く。今日は、もう遅い。 平岡家には、明日行くしかないか? やっと、みのりに会えると思ったのにな、 ついてねー。 あいつ、寝たら起きねぇーし。 ふふっ、明日には会えるさ。 この辺りは飲み屋多いな。 そんな事を思いながら歩いていると、 数軒先の店から5.、6人の男女のグループが、 店から出て来た。 「あ〜、楽しかったです〜!ひっさしぶりっに、ヒック! たっのしい〜、ヒック、お酒でした〜」 かなり、酔ってんな。 男が女を介抱しているようだったが、 俺は、そのまま横を通り過ぎて行った。 「大丈夫?ちょっと飲み過ぎたんじゃない?」 「だ、だいじょぶれ〜すっ 」 「ちゃんと、歩ける? みのりちゃん?」 みのり!? いや、あいつは寝てるはずだ。 まさか!な? 振り返って、女の顔を見る。 「みのり!」 そこに、俺が愛して止まない女が、 かなり、酔っ払ってはいるが、 確かにいた。
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