[番外編]最大のピンチ①

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とある式場のブライダルフェア、 瑛太イチ押しらしい。 お料理の試食をしたが、味も量も申し分なく、見た目にも華やかな素晴らしい料理だった。 チャペル、披露宴会場ともに、 高級感漂う落ち着いた雰囲気の内装。 また、数々の演出は、数々の工夫がなされ、 華やかで、ゲストを楽しませてくれるだろう。 ここまで、なかなか高評価! さすが瑛太だね。 そして、憧れのウエディングドレス。 試着をすることになったが、 自分にどれが似合うかわからない。 迷いに迷います。 すると瑛太がやって来て、 「これと、これ、それと〜、これだな!」 そう言って、 担当者に試着の手伝いをお願いした。 「素敵な彼氏さんですね。 彼氏さんのように協力的な方でしたら、スムーズに打ち合わせが進むんですよー。 中には多忙で、新婦様おひとりで来場される方もいらっしゃるんです。 おひとりでは中々決められませんものね〜。 お嬢様のように、素敵な優しい彼氏さんがいらっしゃったら、皆さんに羨ましがられること間違いなしですわ。」 「そ、そうですかねぇ〜」 「はい、それでは後ろ合わせますね。 まあ、羨ましいぐらいスレンダーですね。 うん、お背中も美しいですよ〜。 本当におキレイでよく似合ってらっしゃいます。 彼氏さんの、お見立ては間違いないですね。」 試着室から出ると、瑛太が待っていた。 なんだか、照れ臭い。 「どう?こんな感じ。」 照れ隠しで、ぶっきらぼうに言った、 可愛くないな、私。 瑛太は、そんなこと気にする素振りもなく、 「おお、いいぞ!ほら、見ろ!俺の目に狂いは無いな。みのりが1番キレイだなっ!」 恥ずかしげもなく言う! もう、この人は。 私達ただの、バカップルじゃん。 担当者は、 「はい、本当にお美しくて! パンフレットに載せたいぐらいですわ〜」 などと、また煽てられる。 鏡の前で、いろんな角度からドレスをチェックした。 うん、確かに素晴らしいチョイスだな、瑛太。 「後のドレスも、どうぞご試着ください。」 担当者の声に、試着室に戻るとき、 瑛太に駆け寄る女性が、一瞬見えたような気がした。
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