5479人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ
しばらく世間話をして市来さんと別れ、その後はショッピングパーク内のレストランで、ふたりで食事を楽しんだ。
お洒落な内装に美味しい食事、お酒は無いけど…側には瑛太がいてくれた。
だけど、私の立ち位置は…ただの幼馴染み。
瑛太の大きな手が、器用にフォークとナイフを使っている。
その手は何人の女性に触れたのだろう？
その魅力的な唇は、いくつもの女性に愛を囁いたのだろうか？
もう気になりだしたらキリが無い。
市来さんが言ったみたいに、いつも綺麗な女の人に囲まれていたの？ 今もそうなの？
アメリカに恋人はいるの？
聞きたいことが山ほどある。
だけど、聞くのが怖い……、どうする私。
嫉妬かな？
幼馴染みを取られたくないから？
まさか、瑛太と恋人になりたいの…？
何年も離れていたのに…
好きだったのはずっと昔だったはずなのに。
忘れたはずの気持ちが、こんなに簡単に戻ってくるなんて…、そんなことあるのかな…。
最初のコメントを投稿しよう！