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少し眠ったらスッキリした。
リビングのソファーで瑛太はまだ眠っている。
瑛太、眠ってると意外と可愛いかも…、私はこっそり近づいて瑛太の顔を凝視した。
鼻、高ーい、顎のゴツゴツとした感じの骨格が良いな!
今は目は閉じてるけど、キリッとした奥二重の涼しげな目元なんだよね〜。
唇は厚すぎず、薄すぎず、ほんの少しだけ下唇が厚いかな?
ちょっぴり、ぷくっとしてるのよね、
やっぱりイケメンだよなぁ。
そうこう考えているうちに、かなり接近していたようだ。指でそーっと瑛太の唇に触れようとした、次の瞬間、
ガチャガチャ、ドンッ!
ドアが開き、母が帰って来た!
突然のことに驚いた私は、
ソファーの横で仰け反り、無様にひっくり返った。
「お、お帰り?」
ヘヘっ…。
「あんた何やってんの?」
ひっくり返ったままの私を見下ろす母。
隣で瑛太が身じろぎをし、うぅ〜っと呻いて、目を開けた。
転がってる私を一瞥すると、
「そんなとこで寝るな。」
とかなんとか、欠伸しながらふにゃふにゃ言っている。
ヤバかった!
動揺しすぎて、別の意味でも痛かったー。
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