幸せな時間

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 うちの前で、車から荷物を降ろす瑛太に、 「ねえ、晩ご飯つくるけど、よかったら一緒に食べない?」 一瞬の沈黙… 言った後、急に恥ずかしくなった私は、 「迷惑だったらゴメン。無理にとかじゃないから気にしないでね。」 言わなきゃ良かったと思った、その時… 「これを玄関に置いてから、うちにクルマ置いてくる。」 そう言って荷物を玄関まで運ぶと、瑛太は立花家まで車を止めに行った。 あぁ、緊張した〜! 実は食事の後、告白しようと決意している…。 そして、アメリカに彼女がいるのかどうかを聞かなくちゃ!後の事を考えたらドキドキしちゃうなぁ。  家に入ってエアコンをつけて、冷蔵庫に買った食材を入れていたら、ドアが開いて瑛太が入って来た。 「瑛太、ゴメン!ちょっと着替えてくるね。 適当に何か飲んでていいから!冷蔵庫にビールもあるからね〜。」 Tシャツに五分丈パンツという、ラフな服装に着替えてきたら、瑛太はリビングでビールを飲んでいた。 ジロッと私を見たけど、何にも言わない。 服装、ラフ過ぎたかな? ウッカリいつもの、色気のない部屋着を普通に着ちまったよ…。 成美ちゃんなら、きっと可愛い部屋着とか着るんだろうな〜。 ちゃんとアドバイスしといてくれないと! しまった、しまった。 ってか、持ってないわ!可愛い部屋着とか。
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