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なんだか急に甘くなった二人、その距離はグンと縮まった。
でも、瑛太は食事が済んだらすぐに
「じゃあ、そろそろ帰るよ。」
えーっ、まだ、いいじゃない?
やっと想いが通じたのに?
でも、そう言うなら仕方ないか。
「うん、」
私は、納得いかない顔で頷いた。
「残念そうな顔するな。毎日会えるだろ?
それに、親の留守に上がり込んでるだけでも、
悪いと思ってる。」
「そんなこと無いよ!だって幼馴染みだし、今はもう、こ、恋人なんだし。」
「いいか、俺達はもう子どもじゃ無い。俺はお前を大切に思ってる、わかるか?
だから、妙な噂ひとつ立てたくないんだよ。
親の不在時に俺が入り浸ってるとか、噂になりかねない。
近所の目からもお前を守りたいから、遅くならないうちに帰る。
意外とうるせ〜んだよ、隣近所のばぁさんとかがな。俺の親は別だけどな、知ったらきっと赤飯炊くぜ。たぶん。
待ってろ!そのうち正面から堂々と、お前をもらいに来てやる。その時は、誰にも文句は言わせないからな。」
なんだよ、口下手じゃ無いじゃない!
いちいち、胸に響くんだけど…。
あ〜、私をいったいどうしたいの?
もう、キュン死寸前…。
翌日には、美咲と成美ちゃんに全て報告した。美咲は泣いて喜び、成美ちゃんは純愛成就だと手を合わせていた。
親愛なる友よ、ありがとう!
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