5479人が本棚に入れています
本棚に追加
/145ページ
美咲か?
「はいはい!」
「みのり、どうしてんの?心配になって電話したんだけど。なんだったら、ウチにおいでって言おうと思って。」
「ふふっ、ありがとう!今は、成美様のとこでーす。」
「そうなのー?で、悩みは解決した?」
「ううん、解決はしてないけど。
今は静かに、心を休めているんですー。
それから、頑張ることにした。」
「なんか分かんないけど、大丈夫なんだね?」
「大丈夫だよ。私には美咲と成美ちゃんがついてるからね!……でしょ?」
「もちろんだよ。それから…[ピーピーピー]」
「あー、バッテリーが!もう無いわ。ゴメン、美咲!また明日、会社でね?」
「了解、お休みぃ〜、いい夢見ろよ〜!」
美咲なりに、私を気遣ってくれてるのがわかった。
それから少し後、スマホは静かに真っ黒な画面に変わった。
充電器無いから、仕方ないな。
メッセージだけでも見たかったな…
瑛太は電話派だからな、普段からメッセージもほとんど来ないし、おそらく無いだろう。
最初のコメントを投稿しよう!