Deep affection 〜恋する時間〜

きっかけ

暑い
暑い
暑い
朝から暑〜い！

土曜日の朝、古いエアコンがついに壊れた。
全く動かない。

ボーナスも出たし、修理するより節電を考えて新しいエアコン買っちゃおうか？

真夏の暑さに怯むも、久々の大きな買い物にワクワクしながら、家電量販店に向かった。
取付け工事が立て込んでいるらしく、10日後しか工事予約が取れなかった。

暑いよな、今夜…。

家電量販店の帰り道、スーパーでお惣菜を買って帰ろ。
この暑さじゃ料理もつらいもんね。

玄関を開けるとモワッと生温い空気が漂う。
あちこち窓を開けながら、今夜は熱帯夜になるんだろ〜なと、気分が落ち込んだ。

しかし、女のひとり暮らし。
窓を開け放して寝るわけにもいかず。
親友の美咲の部屋に泊まるか？
いやいや、美咲は先月から彼と同棲開始したな。
じゃあ、会社の後輩の成美ちゃんちか？
10日後まで実家に帰るか？
いろいろと思考を巡らせながら惣菜を食べ終えた。

うーむ、暑い！

家の中で熱中症になることあるって聞いたな、
冷たい麦茶を飲んでも吹き出す汗。

死ぬわ、これじゃ。

荷物をまとめながら成美ちゃんに電話をして、
事情を説明したが、

『みのりさん、大変ですね！
この暑さじゃ、蒸し焼きにになりますよ〜、
私も出来れば、お力になりたいのですがゴメンなさい〜、
実は今、友達と遠出してまして、帰れるのは明日の午後なんですよ〜。
明日の夜とかだったら大丈夫なんですけど、それじゃダメですかね？』

そか、明日か〜
でも、今夜死んだら明日は来ない。

「わかった、ありがと成美ちゃん。
とりあえず、実家に行くことにするわ〜、
ゴメンね、せっかくの旅行中に邪魔して！
楽しんで来てね〜、
また新エアコン付いたら、我が家にも遊びに来てね〜！ガンガン冷やすから。」(笑)

というわけで、久々の実家へ向かう私。
平岡みのり26歳OL.、彼氏なし。