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笑顔が見たい
みのりに会いに行くと決めた。
みのりはまだ、両親の住むマンションにいるはずだ。もうこれ以上、じっとなんかしていられない。
最後に見たみのりは、泣いていた。
だからか?あれから思い出すみのりの顔が、泣いた顔ばかりなんだ。みのりには、笑顔が似合う。
キラキラした目で、いつも俺をまっすぐに見つめる。俺はまっすぐで嘘のない、みのりの眼が好きだ。
みのりは、小さい頃から嘘が嫌いなヤツだったよ。忘れたわけじゃない…。
みのりに今すぐ会いたい。
もう一度、俺の眼を見て笑って欲しいんだ。
みのり、知ってるか?お前の笑顔を見られるなら、それだけで俺は幸せなんだよ。
だから、なぁ、みのり。
もう泣かせたりしないから、
絶対、お前を幸せにしようと覚悟したんだ。
今から行く、待ってろ。
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