ま、たまには冷たいお飲み物でも

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そんなこんなで変わらない日々が続いていき、妻との関係も変わらず過ぎていった。 ああ、会社でのお痛は反省して、もうやっちゃいない。 酒も、体を壊すほど飲んじゃいないぜ? ただ… 最近、妻の帰りが以前より遅い気がする。 フルタイムで働いている俺よりも遅いのだ。 ある日、ゴールデンタイムのバラエティ番組を観ながら俺が寛いでいると、玄関のドアがガチャリ、と開く音。妻だ。 勿論「ただいま」の声も無い。 ちぇー。 2杯目のドッグス・ノーズを楽しんで、おおらかになっていた俺は、 「俺が悪かったよ。本当にゴメン。仲直りしてくれない?頼むよ」 などと声を掛けるつもりで迎えに出た。 妻の姿は無い。 どうやら真っ直ぐに浴室に向かったらしい。 少し鋭敏になった俺の鼻が何かを嗅ぎつけた。 麻薬捜査犬は3日前にこぼした薬物の痕跡を嗅ぎ分けると云う。 俺は廊下を通った妻の残り香を嗅ぎ分けた。 いや、それがその、その匂いなんだが、なんというか…
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