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世界は、増えすぎた人口を減らすための対策として、『人ゴミ』制度を作った。
年に1回、『人ゴミ』になる人間を抽選で選び処分するのだ。
最初は当然批判も出た。
だが、人口が増えて食糧難や住む場所に限りが出てくると、人々は「それもやむを得ない」と思い始めるようになったのだ。
さらに、トップの人間が選ばれるケースもあり、抽選が公平に行われているということを知らしめた点も大きかった。
何はともあれ、この制度のお陰で少しずつ人口は減り始めているという。
だが、食糧難は相変わらずだった。
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