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「それを言うなら女だしくノ一じゃねえの?」
同じクラスメイトのユウジが呆れた風に僕に言った。
「いや、くノ一っていうより忍者の方がしっくりくるんだよ。女の人だけど
」
「ふーん。で、今日もいたんだ?忍者さん」
忍者さん、の部分だけ少し強調してきたけど僕はそれにはお構い無しに「そうだよ」と答えた。
「俺も見てみたいわ、その忍者」
今度は強調しなかった。
「ユウジは駅反対からだから見るの難しそうだよね」
「それな。けどお前がそんだけ言ってるから見てみたいんだよ」
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