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クリスマス・イブ。授業が終わった。高山先生はホームルームをいつものように終わらせると、いきなり夢子を抱き上げた。
「キャッ?!」
高山先生はそのまま夢子を車にのせた。
「なにするのよっ」
そのまま車は進み続ける。
夜がきて、街をネオンが照らし出す。二人は黙ったままだった。やっと車は止まった。
「さあ、降りて」
夢子は高山について歩いて行った。人気のない住宅街。そのまま歩き続ける。やがて、階段付きの丘のような場所についた。登っていくと…
「わあ…雪…」
クリスマスのライトで飾られた東京が見渡せた。次から次へと粉雪が落ちていく。
「うわあ…綺麗…」
「聞いて…くれるか?夢子…」
「?!」ゆ、夢子?呼び捨て?!
「オレ…お前のことが…」
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