392人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
「俺は生まれてからずっと、兄貴と比べられて生きてきた、」
「兄貴が大学卒業を控えていた2年半前、その時俺は高校入学して半年が経過した頃だな、、」
2年半前に高1ってことは、理樹さんと俺は同じ歳だったんだ、、。
「兄貴は大学は一流だし、一流企業に就職が決まった。だけど俺は不良だけの馬鹿高だった」
理樹さんは本当に悲しそうな顔をしていた。
何も言えない。
何も出来ない自分が悔しい、、。
「出来のいい兄貴と、出来の悪い俺は小さい子から親の態度が全く違った」
「そ、そんな。兄弟で親が扱いを変えるなんて、、」
「ウチの親は能力と成績が全てなんだよ」
俺は、絶句して何も言えなかった。
最初のコメントを投稿しよう!