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蜜の身体が震えているのもわかっていたが。それ以上に…少しでも良いから貪りたかった。そのままグイッと左右に襟を開き、白い首から首筋を味わう様に唇を付けていく。焦らすように音を立て…少しずつ唇をずらしながら肌を吸っていく。吸う度に甘く、俺の唾液が甘くなる様な…そんな気がした。
『…ん…ッ』
蜜の唇から…掠れて甘ったるい喘ぎ声が漏れ出す。その度にわざと響くように口付けの音を響かせた。
『ん、ゃ…っ…さ、わな様、』
嫌だと言ったか…清の前だからか?
俺は意地悪な心を止められない。
もっと鳴かせたくなる…
清に聞こえる程に。
『嫌だと言う割には良い声で鳴いてるな』
『違…ます…っ』
違わないだろう。俺を感じてるだろ
『じゃあここは?』
蜜の小さな胸の突起をギュッと引っ張ると
『…っ…ん、ああ…っ』
一際いやらしい喘ぎが蜜の唇から漏れ出た。思わず手のひらで蜜が口を覆うが、俺はその手を片手で奪う。それからクスッと笑い
『声を我慢するな。楽しみが半減する』
『…っ』
と、耳元で囁いた。
何となく…蜜に反抗的な瞳で見られ、俺は目を細めながら蜜の頬を軽く掴み
『まだ余裕か』
と両手で突起を強く摘まむ。
『あ、ぁ…っ…ゃ、あ…ッ』
蜜の身体が堪らないように震え…身を捩るが軽々と押さえ付けた。散々突起を指先で遊び、俺はゆっくりと唇を蜜の突起に寄せる。蜜が何をされるのか察知したように、力無い手で俺の肩を押すが。逆にそれが俺を煽る。
『あ、も…っや、ぁ…澤名様…っ』
『感じてるのだろ…良いなら良いと言え』
『言い、ません…』
蜜が涙目で顔を背けるが、俺は蜜の顎を掴み
『反抗的だな。夜の方は気が強いのか?』
微笑しながら見つめた。蜜は少し悔しい様な瞳をぶつけ目尻に涙が浮かぶ。…そうやって俺を見つめて意識しろ。
『気が強いのは好みだ。躾る甲斐があるからな』
『…っ』
わざと意地悪を云い蜜の瞳を潤ませる。
『ぁぁ…ッん、ダメ、ゃ、ぁぁ…ッ』
下半身には触れなかったのに。蜜が下衣を濡らした。驚いて蜜を見つめると…顔を今までに無く真っ赤に染め、俺から顔を背けて静かに泣き始める蜜。しまった。やり過ぎたか。
『蜜…』
蜜の涙に戸惑うように名を呼び、抱き寄せようとしたが手を避けられる。まだ蜜は下請けの身で、何の心構えも出来ていなかったのかもしれない…
『…蜜』
でも俺はその気持ちを組んでやれず。静かに泣いている蜜に狼狽え…。一気に我に返る。俺から身体を背ける蜜を無理矢理に抱き寄せ、落ち着くまで背中を撫で続けた。
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