蜜約のシナリオ。

昼想夜夢(仟之助)

口付けの濡れた音と蜜の濡れた吐息が響く。
『ぁ…っぁ、ぁん』
時間を掛けて丁寧に何度も口付けた。蜜の全てを味わいたかったから。その度に蜜の身体の力が抜け、緩く身体を捩る。俺の腕に手を添え、合わさった指先が熱く脈打っていた。
そんな蜜の反応が可愛くて溜まらない…
『蜜…気持ち良い？』
俺の問いにも潤んだ瞳を向け小さく頷く。
『ん…っは、ぁぁ…ッ』
俺はクスッと優しく微笑みながら、蜜の身体を軽々とうつ伏せにして…片手で蜜の腰を抱えた。着物と下衣をずらし…白い太ももの付け根、尻を緩く撫でた。
『ぁ、ゃ…待っ』
蜜が恥ずかしそうに力無い手で、俺の手を掴もうとするが…まるで説得力がない。そんな小さな抵抗も流し、蜜の後肛に指を滑らせた…。潤滑油を垂らすと指が中に吸い込まれる様に挿入っていく。蜜の身体が震えながら跳ねる…
『あ、あ…っせ、のすけさ…まッ』
腰を突き出し後ろを弄られる蜜の姿が何とも卑猥だった。…もっと乱したい様な意地悪な気持ちが芽生えてくる。俺はクスッと微笑み
『処女なのに喜んで絡み付く…』
と蜜が恥ずかしがる様な台詞を囁いた。
『…っ』
真っ赤になる蜜が可愛くて…
欲望のままに指を奥まで突き入れる。そのまま内壁を押すように指を動かしていく。
『あっあぁぁ…ッだ、め…あっ』
『駄目じゃないだろう』
『だ、め…です…ッん、ああっ』
『良すぎて、駄目って事？』
『ぁん、ぁぁ…ッ』
頷きながら目尻に涙を浮かべる。
『良いなら良いと云って。ほらここか？』
『や…ッも、そんな風にしな…ッで』
俺はクスッと笑い
『そんな風にってこんな風に？』
挿入している指を増やしながら、蜜の腰を抱え直し動きを加速した。俺の手の平と蜜の太腿がぶつかる音が響く。
『ぁん…ッああ、あっ…も、だ、め』
前には触れていないのに…蜜の先端から性欲の証が溢れ出て下衣を汚した。蜜が恥ずかしくて溜まらない様子で顔を枕に隠すが、俺は構わず蜜の身体を反転させて、優しく前髪を上げ…額や濡れた目尻に口付けていく。
もういちいちが可愛い…
蜜だからだろうか
好きだからだろうか
『可愛い…』
無意識に囁きながら想いのまま唇に口付けた。唇と唇を合わせるなんて…今まで誰にも出来ない事だったが。蜜には違う。貪るように何度も角度を変え、口付けた。互いの呼吸が乱れ交わり乱れる。
『んん…ッふ、ぁ…ッ』
舌先と舌先が絡み、甘く甘く吸い…身体中に電流が走るようだった。こんな口付け初めてだ。蜜が俺の背に手を回して、自ら舌先を絡めてくる。答えてくれたのが嬉しくて。更に深く深く…口付けていく。
『ふ…ッんん、ぁ…っ』
息を継ぐ間も無い程に…互いに互いを求め合った。もう〃夢中〃だった。ゆっくりと唇を離して、どちらの物かわからない…濡れた蜜液が唇から垂れる。それが、何ともいやらしい。もう我慢の限界だ…。俺は蜜の脚を抱えながら、熱っぽく蜜を見つめ
『蜜…入れていいか』
と、問うが
『も、我慢が効かない』
蜜が答える前に自身の直下勃ったモノを後肛に宛がえ、じわり…じわりと腰を沈めた。
『ひ、あぁぁぁ…ッ』
蜜が悲鳴のような声を上げる。