源氏名お披露目の宴

2/39
990人が本棚に入れています
本棚に追加
/386ページ
その美男が柔らかく微笑み 『君は清の下請けか』 『あ…は、はい。政にございます』 『へー』 俺の顔を穴が開くほどに間近で見つめられ 『綺麗だね…。ちょっと入りなよ』 グイッと鍋を持つ手を引っ張られる。 『え、あ…』 どうしよう…清様の用意もあるし 『あの、すみません…』 『ああ、鍋ならそこに置いて』 俺は小鍋等を入り口に置き、会釈しながら入り口に下がる。 『あの、すみません。戻ります』 背を向けた瞬間 背後からギュッと抱きすくめられ…気が付いた頃には身体を持ち上げられていた。 『わ…っ、あのっお離しください…っ』 ガバッと布団に倒され…人差し指で首筋をなぞられた。段々その指が胸元に到達して 『…あのっやめてください』 …到達する直前に俺はガシッとその美男の手を掴んで身を捩った。でも…クスッと笑われ 『どうせもう毎晩清に食われてるのだろ。ちょっと味見させな』 ……食われ、て って?意味を考える間もなく 胸元をグイッと左右に開かれた。 『……っ』 『顔も綺麗で、身体も綺麗だなんて』 言いながら…スッと胸の突起に触れられる 『ぁ…っ』 『良い感度』 『ん…っぁ…やめ』 濡れた音を響かせながら、抵抗する手を押さえ付けられてしまい…。力では全く敵わなくて。 『じゃあこっちは?』 『あっ…ゃ…っ』 胸の突起に口付けながら、美男の指先が下半身を撫で…俺のモノの先端を弾いた。身体が自然とビクンっと震える。クスッと笑われ…美男が俺の帯に手を掛けた時。 『政から手を離せ』 美男の背後から…清の声が響いた。
/386ページ

最初のコメントを投稿しよう!