源氏名お披露目の宴

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美男が背後を振り向き…声に驚いて俺も起き上がると、入り口に寄り掛かりながら鋭い目付きで美男を見つめる清がいた。 俺と目が合い…… 清がさっと近付いてくる。 『清様…あの』 無言のままゆっくり俺を起き上がらせ…乱れた俺の着物を整える清。 『…え、清…駄目だったの?』 美男が驚いて清を見つめる。 清がため息混じりに美男に振り返り 『峰…いい加減下請けに手を出すのは止めたらいかがか』 『皆してる事だろ。こんなに綺麗な下請け…私にも味見させろ。今日が駄目なら明日』 『いつでも駄目だ』 清が鋭い目付きで峰を見つめて俺の肩を抱き寄せる。 『私は峰のように、下請けを取ったり取られたり…そのような事はしない』 『何だ…久しぶりに下請けを持ったと聞いたが。清がお熱になったか』 『この子は…分別の着かない下請けの子とは違う。一緒に扱うな』 そのまま清は峰の方を振り向かずに、部屋の戸を閉め…俺の腕を掴んだまま、清の部屋に戻っていく。 清が助けてくれたけど、清の雰囲気からして怒っているように感じ…居たたまれなくて、俺は只々、清の背中を見ながら着いていくしか出来なかった。
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