牡丹と月陰

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『政……』 …優しく俺の身体を揺する清の声が聞こえる。薄く…瞼を開けるとやんわりと微笑む清がいた。辺りを見渡したが…貞成はもう居なかった…。 『政を紹介しようと思ったが、あまりにも気持ち良さそうに眠っていたから…起こさなかった』 俺の前髪にそっと触れる清 …清の唇が目に入り 昨晩の清と貞成の口付けを思い出して …気持ちが定まらなくて 清の手から顔を背けた。 『………政?』 驚いたように清が俺を見つめる。 …苦しくて溜まらなかった。 何で…こんなに清の顔を見たくないのか、腹が立つのかわからなかった。 清がグイッと俺を布団に倒して 化粧はしているものの…顔つきに雄を感じてしまい…怖いけど目が離せなかった。 『何故腹を立てている』 俺の肩を押さえる清の手が熱くて 『…清様…あの』 清が俺の唇を人差し指で押さえ クスッと男の顔つきで笑った。 『妬いてるんだな』 …妬いてる?って何… 言葉の意味がわからなくて、清を見つめると 『可愛いな政は。可愛い…』 囁きながら俺の着物を左右に開き 胸を撫でながら…突起に甘く口付けられる
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