突然の火の手

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パステリカ皇国はたちまち地獄と成り果てる。 アレンは必死にマイカとチーコを抱いて避難シェルターに駆け抜ける。 「お父様やお母様は…!」 「陛下や皇后は…心配すんな!既に避難しよる!!」 一瞬言葉を詰まらせたかに見えたがアレンは力強くマイカを励ました。 「この火を何とかしないと…!」 マイカはパステルマジックで巨大な水を作り消火に臨んだ。 ブオオオオォっ!!! 火は消えるどころかますます広がる。 「やめぇや!これは水で消そうとしても広がる呪い火とゆう厄介な火や!!」 「どうすればいいの!?」 「わいが何とかするさかいあんさんらは地下に逃げ込んどれ!!」 アレンは立ち止まる。 何故なら目の前に大勢の黒い甲冑を纏った兵士がアレン達を囲んでいたからだ。 「くうっ!もうすぐやというのに…!」 アレンは大剣を持ち構えた。 「チーコ!姫さんを連れて地下まで逃げや!!」 「ウチも戦う!!」 チーコも敵を手前に構えを取った。 「姫さんを守れるのはあんさんだけや!心配せられん!わいもすぐに行く!!」 アレンは叱責した。 アレンは叱責しながら大勢の兵士の狂ったように襲う剣撃をキインキインと大剣で流す。
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