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小さな鏡で前髪のチェックをする。
今日は待ちに待った花火大会の日。
勇気を出して翔くんを誘い、この日のために浴衣も新調した。
「よし、大丈夫かな!」
そう声に出してにっこり笑ってみる。
「おまたせー」
後ろから声をかけられる。
振り向くとそこには翔くんがいた。
「大丈夫だよ! さ、行こっ!」
そう言って先に歩き出す。
すぐに翔くんもついてきてくれて、やがて隣に並んで歩いた。
「結構人多いなー」
「そうだねー」
こんなに人が多いとはぐれてしまいそうだ。
はぐれないように少しだけ翔くんに近づく。
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