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鈴木くん「それは言い過ぎだ!」
速水沙織「ほら、今、言った言葉の字数を数えてごらんなさい」
鈴木くん「……」
速水沙織「どうやら言い返せないようね。存在感のなさと言葉数の少なさは認めるのね」
鈴木くん「速水さんの言う通りかも知れない」口調に力がない鈴木くん。
そんな鈴木くんを更に追い込むように、速水沙織はまくし立てる。
速水沙織「そんな存在感のない、まるで透明のような鈴木くんが、クラスの男子が一斉に手を伸ばしても絶対に手の届くことのない私のような理知的で高慢ちきな女子とこうして二人きりの部室でおしゃべりをするなんて・・鈴木くんの暗黒の日々に、こんな眩しい青春の日々が来ようとは夢にも思わなかったわね」
鈴木くん「ストップっ! 言葉がだんだん、分からなくなってきたぞ。それに僕の評価、ボロカスだな。同時に自分のイメージを異常に上げすぎだろ! それに、今のセリフで速水さんのファンが大量に減ったと思うぞ。あと、『透明』はよけいだ!」
速水沙織「あら、今度は無理をして随分としゃべったわね。私は、的をついたことを言ったつもりなのだけれど、当たらずとも遠からずってとこかしら。それに、高慢ちきという言葉は、必ずしも評価を上げることにはならないわよ」
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