2人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやぁー、こんな所で茉衣と出会うと思わなかったよ」
「私も。っていうかよく私だって気づいたね」
「ふふっ。だってあんまり茉衣変わってないもん」
「えぇ、それどういう意味よ」
軽口叩きながら駅から踵を返す。
二人で駅から近くの公園へと向かいベンチに座る。
「亜唯綺麗になったよね」
「そんな。中学生の頃はメイクも出来なかったしね。買うお金も小遣いも全然無いし。」
「分かる。何か垢抜けたというか」
「都会に埋もれて日々暮らしてますもの」
亜唯がおどけたように言って、二人で笑い合う。
「茉衣は今こっちで何してるの?」
「……ああ、普通に会社勤めしているよ」
「OLかぁ」
「そんなに大それたものじゃないよ」
「良いね、茉衣パソコン打つの速そう」だとか言う亜唯に「遅いよ」と呟く。
「……亜唯は今何しているの?」
流れからして聞くべきだと思って亜唯に尋ねた。
最初のコメントを投稿しよう!