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「あなたが可愛くて魅力的なのが悪いのよ」
無情感の彼女の腕の中で自分の可能性を見いだすなんて思ってもみなかった
もし、この先生が言う事が本当なら
イツキに寄り付くブスを俺が相手して満足させたら
イツキに手を出さなくなり彼は綺麗な身体でいられるのだろうか
その決意を心に決めてからこの先生に女遊びを教わった
それこそ骨の髄まで
高校に上がると同時にイツキの事が好きだという噂の女どもを
片っ端から抱いてまわった
大人の先生から習った手練手管は絶大でどいつも俺の言う事を聞いた
時には、イツキが好きな子にキスをしてイツキがたまたま目撃するという
シチュエーションも作った事もある
イツキに諦めさせるためだった
イツキ、恋なんてしないで
俺だけのイツキでいて
なのに、なのになのになのに!!
いつも俺がいたポジションに別の女がいた
憎くて憎くて仕方がない
イツキが俺には、見せない顔をしている
頬を赤らめ強面の顔がたれ目になっている
俺が見たかった顔
俺だけに見せて欲しかった顔
「そんな顔、見せてんじゃねーーーーーよ!!
イツキ!!!」
彼女から差し出されたお菓子を勢いよく
はじき、地面にたたきつけた
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