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「お待たせ!イッちゃん!」
イッちゃんと呼んでいる185センチの幼なじみ『イツキ』
部活後のお菓子を楽しみに毎日、バスケに励んでいる
幼少期に彼とかわした約束
『バスケ後にイッちゃんのお手製のお菓子を差し入れるすこと』
小学校時代の約束を今の今まで続けてくれている
彼からの差し入れ欲しさにバスケを続けていると言っても過言ではない
彼は、きっと俺がイツキをコートに戻す為の口実だと
信じているのだろう
本当は、怪我をした時にもう復帰できない事は彼の親から聞いていた
復帰できないからもう誘わないでほしいと
それでも諦めがつかなかった俺は、イツキを引っぱりだす為に
この約束をとりつけた
それ以来、イツキからのお菓子を食べたいが為だけにバスケを
続けている
今では、他のお菓子も食べられない
誕生日ケーキまでもイツキに作らせている
もうすぐ僕の誕生日
今年もイツキのケーキを楽しみにしている
「あっカナデ
部活お疲れさま。これ、差し入れのお菓子
いつもイツキくんのお菓子ばっかりであきるでしょ
だから、私も持ってきたんだ
よかったら食べて」
昨晩、抱いた女が彼女面で差し入れにきた
「わーありがと
けど、ごめんね
僕、アレルギーで食べれないものが多いんだ
気持ちだけもらっとくよ」
「そーなんだ・・・
じゃー今晩また」
「イッちゃん、そろそろいこ!
午後の部活始まる前にイッちゃんのお菓子食べたい!」
彼女の話をさえぎり先を急いだ
「う・・・うん」
イツキがそんな気を落とさなくていいんだ
あの女が余計な事するからなんだ
俺とイツキの大事な時間を邪魔する女は許さない
「カナデ、アレルギーって・・?
俺、聞いてないよ」
「あーうそうそ!
なんかイッちゃんのお菓子を食べ慣れたせいか
他のお菓子が食べれなくなっちゃって
彼女には、悪いんだけどね・・・・
残すのももったいないじゃん」
イツキが笑ってくれる様に笑顔を振りまく
それでも何かしらひっかかるようだ
イツキにこんな顔させるあの女が憎くてしかたがなかった
その女から部活終わりにラインが入る
『今日も泊まりに行くね
アレルギーの事、気づかなくてごめんね
彼女なのに知らない事ばっかりだ
今度から気をつけるね』
むしずが走る
『一回、抱いたぐらいで彼女面とか
頭、天国なんだね
気持ち悪いから今後、俺の前に現れないでね』
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