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洗濯物を洗濯機君に任せて、僕は自分の部屋に駆け込んだ。
心臓がおかしな動きをして、息をするのも難しい。中心部はなぜかじんわりと硬さを感じるし、僕はつまり、鶴城さんに対して性的欲求を感じた、ということなのか・・・。
「ないない、ないってば。そんなのおかしいから。耳だ、耳が弱いんだ。」
声に出して否定の言葉を述べるが、あまり説得力がない。自分自身への暗示がかけられていないのだから、説得力もあったもんじゃない。
鶴城さんは僕に対して、しっかりとした反応をみせていた、つまり彼は僕の事をそういう対象でみているということ。
そんな事を考えていたら、どんどん、僕のボクが大きくなっていく・・・。
考えるなっ、と思っても、脳内では鶴城さんの雄を想像してしまう。
いつの間にか、しっかりと形を成してしまった僕のボク。こんなに硬く、しっかりと天を見上げているのは久しぶりだ。
どうにかしてこの熱を抑えないと、寝ることも出来ない。
僕はかたくなっている自分の中心に手を持っていく。ズボンの上からでもしっかりと熱を感じるほど、興奮している。
部屋に鍵をかけ、ズボンと下着を脱いで、ゆっくりとボクを撫でる。
既に冠の先の穴には透明な水たまりが出来ている。
「―――っ、はぁ、んっ」
自分の部屋に響くように聞こえる、僕の甘い吐息。頭の中では、さっきの鶴城さんの雄を想像してしまっている。
腰にあたったあの感触、耳元にかけられた吐息。全部が僕の脳裏を支配して快感を呼んでくる。
胴の部分を撫でるようにさすり、ヤワヤワと穴の部分を人差し指で撫でる。
溜まっていた水たまりは嫌らしい音と共に、潤滑剤にかわり、手のひらに広がって、滑りをよくする。
扱くスピードを上げて、快感をむさぼり始める
「―――可愛い事してるね、愛斗君。」
後ろから突然声をかけられ、僕の身体も、ボクもビクッと揺れる。
鍵をかけておいたはずなのに、なんでここに鶴城さんがいるんだっ!
「――っあ、あ、みなっ、あっちいってぇ・・・。」
恥ずかしい、こんな事をしている所を見られるなんて、しかもこんなことになった原因が、風呂上がりのいい香りを漂わせてここにいるなんて。
「わたしが手伝ってあげるよ、愛斗。こんな可愛い事1人で楽しむなんて
ずるいじゃないか。」
「やっ、さわんないでっ、あっ、やぁっ!」
鶴城さんは僕をベットに張り付けると、僕のボクを大きな手で包み込んだ。
風呂上がりの温かさがダイレクトに感じられて、ゾクリした得体のしれない感じが背筋に伝う。もう自分の潤滑剤で十分に潤っているボクは、少し扱かれても、くちゅ、くちゅ、と音を立てて喜んでいた。
人に触られたことのないそこに強すぎるほどの快感が与えられ、声が漏れてしまう。いつの間にか鶴城さんにしがみ付いていた僕はされるがまま。
濃厚なキスまでおまけのように与えられ、脳内がじんじんと痺れてくる。
「あ、んっ、あぁっ、も、やっ、で、でちゃうっ・・・」
鶴城さんがうまいのか、僕が早いのか・・・どっちでもいいが、もう限界がそこまで来ている。その証拠に、冠の先にある穴からはとめどなく液体が流れ出ていて、彼の手を十分に汚している。
「もう、イキそう?あぁ・・・こんなに濡らして、こんな可愛い顔して・・・
わたしの婚約者はなんてエロいんだろうね。」
そういいながら、鶴城さんは扱きあげるスピードを増していく。
僕は、目をギュッと瞑り、せりあがってくる快感の波に身を任せた。
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