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カツン
部屋に鳴ったハイヒールの音。
その刹那、まだ興奮の熱が治まらない青年の欲の詰まった棒を、パステルピンクのパンプスが容赦なく踏みつけた。
「ぁあああっ……あんっ……あっ…。」
「あーあ、まーた出しちゃった。」
「ご、ごめんなさ……「本当に、言う事が聞けない不躾な人ね。」」
パンプスの先で、嬲るように裸体を撫でられた青年は、それ等すらも快感だと捉え、身体を揺らし口をだらしなく開いた。
言葉にもならない青年の声は、発情期の猫さながらだ。
「ん?なぁに?何言っているのかよく聞こえないの。もっとはっきり言葉を言ってくださる?」
「ハァ…あぁっ………あっ……あっ…。」
「ふふっ、貴方みたいな人の事を淫魔って言うのでしょうね。」
「ううっ……ああんっ……。」
パンプスと同じ色が丁寧に塗られた爪が、乱雑に青年の黒髪を掴んで引っ張った。
痛みを快楽だと認識している青年は、ここでもただ甘い奇声を漏らすだけ。
「………もっと…。」
「なぁに?」
「もっと強く、歯型をつけて?」
狂ったようにパンプスを履いている華奢な足首に頬擦りをしながら、青年が艶やかな声で執拗にお強請りの言葉を吐きだした。
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