タンタタターン

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タンタタターン

タンタタターン、ターンタータターン。 ワーグナーの結婚行進曲。 2人が退院した後、(病院の先生はずっと疑ってはいたけれど事件性もないということで退院させてくれた。) この旅行を終えて帰宅するまでの時間 私達は、2人を小さなチャペルに案内した。 チャペルには私とじゃじんの記念にとも、今度会社で推奨させて貰うとも言いくるめて 2つのウエディングドレスを用意してもらった。 赤いバージンロードを2人手を繋いで歩いてくる。 真っ白いドレスは2人の清らかな混じりのない愛のようで眩しかった。 無理を承知で神父さまにお願いをした。 愛の誓い。 2人は永遠の愛を誓い互いにキスを交わす。 隣にいたじゃじんが何を触発されたのかふさなの唇にキスをした。 「俺、決めたから」 そう言うと、またキスをした。 「もう!お姉さんたち、あたし達より熱々振り見せないでよね」 彼女達がこっちを向いて笑った。 ふさなは2人の笑った顔が眩しいくらい素敵だと思った。 祝福の鐘と 結婚行進曲が優しく鳴り響く。
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