理由なんてどうでもよかった

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理由なんてどうでもよかった

とあるマンションの一室。 玄関に入るやいなや千里は鳴の口を塞いだ。 「んぁ・・・っ・・・ふぁ・・・せん・・・り・・・まっ・・・」 息継ぎの余裕すら与えず舌を絡める。 上顎を舐め歯列を辿る。 そのたびにびくびくと震え甘く囀る鳴(めい)。 千里(せんり)は鳴の口の端に伝う唾液を舐めそのまま首筋へと舌を這わせる。 「っあ・・・やだ・・・死にたい・・・」 何度も何度も死にたいと口にする鳴の口に指を入れ小さな薄い舌を人差し指と中指で軽く摘まむ。 「んぅ・・・っ」 快楽に敏感になってしまった鳴の体は心とは裏腹に千里を求めようとする。 潤んだ瞳で見つめもがく姿に千里はうっとりと笑みを浮かべる。 死にたい、殺して。 鳴が口にするたびに僕らは鳴を抱いてきた。 鳴もいい加減学習したらいいのに、懲りずに何度も言葉を口にする。 なんて滑稽で可愛らしいのだろう。 昨日だって散々、奏(かなで)に犯されただろうに・・・。 可愛そうな鳴。 未だ、口腔内を弄られ声にならない声をあげ何かを訴え続けている。 いつもならこの抵抗が堪らなく楽しいが今日は気分じゃない。 どちらかと言えば愛らしく快楽に溺れきった顔が見たい。 「鳴、死にたいんでしょ?いいよ、このまま殺してあげる」 耳元でいつもよりも格段に低い声で呟く千里に体を震わせる。 口から唾液に塗れた指を引き抜くとそのまま鳴のショートパンツを一気に下げお尻の窄みに指を突き入れた。 「いぁっ・・・」 いきなりのことに驚き力を入れる鳴。 指が濡れているとはいえ、そこは乾いているのだ。 無理矢理指を突き入れらた痛みと驚きで涙が浮かぶ。 「痛い?死にたいんでしょ鳴?これくらい我慢しないとな」 労わるつもりは甚だないらしく痛みで暴れようが拒絶しようがお構いなしに奥深くへと指が差し入れられ、押し広げられながら何かを探すように蠢く。 「や・・・やだ。痛いの・・・やだ・・・」 女性とは違い濡れないそこで暴れる指が一点を掠った。 その瞬間、びくんっと鳴の体が跳ねるかのように反応を見せた。 「・・・ここか?」 不敵な笑みを浮かべ千里はそこを指の腹で強く撫でた。 「ひぁっ・・・」 そこを撫でられただけで目の前がチカチカし雷に打たれたかと思うほどの快感がこみ上げる。
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