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アレックス達は城下町に着くとその惨状を目の当たりにした。
門は破壊され、家は燃え、人々はゴーレムやスケルトンに襲われ悲鳴あげ、そして空には一匹の大きなドラゴンが飛んでいた。
「良いかお前等!」
老兵士が怒鳴る。
「本来なら俺が兵士の心得を教えてやるつもりだった。だが予定変更だ! 自分で学べ! さぁついて来い!」
そう啖呵を切って、老兵士が走り出した。
「老人の長話しに付き合うよりマシだな」
ギャランはそう言って走り出し、アレックスも続いた。
他の志願兵達も戸惑いながら三人を追いかける。
老兵士がスケルトンをなぎ倒して行く。
ゴーレムの攻撃を老兵士がかわし、ギャランがゴーレムの足を斧で叩き切る。そしてアレックスはゴーレムの頭にトドメの一撃を加えた。
「やるなお前等! 遅れるなよ!」
老兵士は城への道を駆け抜ける。
「やれやれ。元気な爺さんだ」
ギャランがスケルトンを吹き飛ばしながら言った。
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