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第2話
確かに、外国人だと思って見ても、日本人だと思って見ても……
とんでもない“イケメン”だ。
そして、それを本人も自覚した上でからかっているのだろう。かぁっと熱くなって、それでも何とかその熱い顔を上げる。
「勿論、それはそう思っています。“イケメン”でらっしゃいますわ」
私の言葉に吹き出したのは社長。
「君達は、年も近いし、やりやすいかな」
後は、二人で。とでも言うように、社長は席に着いた。
「では、後は……」
志田さんにそう言われ、私達は別室へ移動した。そこで、志田さんが大体の概要と、社内状況を彼に説明し、しばらくすると、志田さんも自分の仕事へと戻って行った。
彼は立ち上がると、カーテンを開けた。差し込む光に、眩しそうに目を細めると、私に向き直った。
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