第2話

1/6
3477人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ

第2話

確かに、外国人だと思って見ても、日本人だと思って見ても…… とんでもない“イケメン”だ。 そして、それを本人も自覚した上でからかっているのだろう。かぁっと熱くなって、それでも何とかその熱い顔を上げる。 「勿論、それはそう思っています。“イケメン”でらっしゃいますわ」 私の言葉に吹き出したのは社長。 「君達は、年も近いし、やりやすいかな」 後は、二人で。とでも言うように、社長は席に着いた。 「では、後は……」 志田さんにそう言われ、私達は別室へ移動した。そこで、志田さんが大体の概要と、社内状況を彼に説明し、しばらくすると、志田さんも自分の仕事へと戻って行った。 彼は立ち上がると、カーテンを開けた。差し込む光に、眩しそうに目を細めると、私に向き直った。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!