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◆◇いま必要なもの◇◆
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「ねーねーどこ行くんだろうね？ねーねーねー？」
「きっとね。大変で、危険で、こわーい所に決まってるよ……」
「えークーもう少し明るく楽しく考えようよ♪ねーねーねー」
「数時間後に同じ事言えているといいわね……」
「ん？？」
前エピソード最後に借金を返していないことが発覚した翌々日。
わたし達は緊急で即効で資金繰りをせねばならなく、
私が役場の紹介で仕事を引き受けに行こうとすると、
普段なら一緒に来る事はないのにアムがついてきました。
役場の斡旋依頼表が珍しいのでしょう。
キョロキョロしながら小声で『こんな依頼も？』と驚いていましたが、
今日はアムに構ってられません。
死活問題というよりも本当に生活水準をこれ以上下げるのは真っ平ごめんです。
もう雑草スープはいやです……。
翌朝わたしは役場のおじさんに現状報告をすると、
『それならこれを依頼をすれば期限に間に合う』と親切に教えて貰いました。期限までは過密な日程でしたがホッと胸を下ろした瞬間。
「クー依頼受理されたよ！これ一日で借金を返してもお釣りくるよ！でかしたでしょ？！」
何をのたまったのか満面の笑顔で依頼受理された判はんが押されている紙をブンブン振り回してアムが近寄ってくるではありませんか。
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