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「…っあ…、ぁ、…はっ……」
揺れ重なり光るピアス、覚束なく軋み続けるベッドのスプリング音。
男の上で繰り返し腰を上下させ、耳朶まで麻痺させられるような喘ぎ声をあふれさせる人物は、下高イヅルという者だ。
彼、イヅルは、二十七歳とは思えぬ容姿をしている。
水を弾きそうな張った白肌に、長く下向きにそびえる繊細な睫毛。そちらから覗くはちみつ色をしたアンバーの虹彩。
妖艶な桃花眼状で、涙ぶくろが厚い。
シュッと細い鼻筋に、薄い上唇とは反して、ぷっくり潤みもった下唇。
ほど良くカットされた黒髪は毛先に淡いウェーブがかかっており、前髪は目隠れしそうな長さだ。
全体的に薄く儚い印象だが、特徴を捉えるなら、左目の下にホクロがあり、他にも下唇や首筋…と至る所にホクロが見受けられる。
それから、両耳合わせ数十個のピアスホールが空いており、小さく細かいシルバーやゴールドのピアスが飾られている。
もう一つ加え、首後ろにHEVEN、左二の腕にHELLと記されたポイントタトゥーが彫られている。
イヅルは、一見ガタイが良さそうな肉体をしているが、細身で手脚が長く、皮膚が薄いのか、筋や骨が浮き出る。
…その身体で、自分が乗っている男の精を搾り取るかのように、最奥で疼きをグッと締め、内肌をしきりに擦り合わせ、歯を震わせながらも、あえやかな嬌声混じりの呼吸をする。
「っふ…ぅ、ん…」
男は熱っぽい秘部の中で攻め立てられ続け、顔を顰めると、揺れ動くイヅルのくびれを両手で掴んだ。
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